アロカシア タンデュルサ|’ジャックリン’のほうが有名になってしまったアロカシア

最近、日本でも徐々に見かけるようになったアロカシア ‘ジャックリン'(Alocasia ‘Jacklin’)。ごつごつした質感と鹿の角のような独特なフォルムが魅力的なアロカシアですが、あまり詳しい情報や実際に育ててみたの感触などあまりなかったため今回まとめてみました。

まずはAlocasia ’Jacklyn’という名前ですが、実は流通名で、実は2023年に、Alocasia tandurusaという正式な学名が発表されていますが、今回の記事では、以下通称である「ジャックリン」と書きます。


基本情報

  • 学名: Alocasia tandurusa Alocasia ’Jacklin’)
  • 日本語名: アロカシア・タンドゥルサ(アロカシア ‘ジャックリン’)
  • 科・属: サトイモ科アロカシア属

育て方

ジャックリンは、個人的には生育は少しゆっくりですが、適切な環境を整えれば比較的栽培が簡単なアロカシアです。以下に具体的な育て方のポイントをまとめてみました。

  • 水やり: アロカシア全体に言えることですが、湿度を好みますが、土壌の過湿は避けるべきです。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。水はけの良い土を使って、長期間水が溜まらないよう注意が必要です。特に梅雨の時期は高温でさらに長時間雨にさらされ根腐れの原因となるフザリウム菌(糸状菌)などが増えやすいので風通しを意識し、定期的に土を乾燥させて根腐れを防ぎましょう。
  • 日光: 明るい間接光を好みます。直射日光は葉を傷める原因になるため避け、レースのカーテン越しの柔らかな光が理想的です。植物を移動させた際は数日葉の様子を観察し、葉の先が茶色く痛む場合は、日が強すぎる可能性があります。置き場所を変えましょう。逆に暗すぎる場所では葉の根本の軸の部分(葉柄)がひょろひょろと伸びる(徒長)場合があるので、そこも注意しながらみてください。
  • 温度管理: アロカシアは一般的に温暖な気候を好み、生育が早いのは20〜30℃程度かなと考えています。冬場は気温を15℃以上に保つとよいと思います。沖縄ですと年中外で育てても大丈夫でしたが、生育はかなり遅かったです。やはり寒さには弱いため、寒冷地では暖かい室内に持っていく等注意が必要かと思います。
  • 害虫対策: 夏に乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。アロカシアの中ではあまりハダニに弱いほうではありませんが、葉の表面が白くなったり、葉の裏側に糸が見えたりするとハダニの可能性が高いです。アロカシアの中では葉っぱが内側にカールしやすい種なので、裏側を重点的に定期的にチェックし、ハダニが見つかった場合は早期に駆除します。また、定期的に葉に霧吹きで水を与えることで湿度を保ち、ハダニの発生を抑えることができます。

特徴

ジャックリンの最大の特徴は、その大きな裂け目が入った葉です。葉は深緑色で、最大70cmにまで成長し、葉の形状はまるで鹿の角のように見えるため、「Tanduk Rusa(鹿の角)」という名前が付けられたようです。また、よく見ると葉の表面には微細な毛が生えてゴツゴツ・トゲトゲしており、爬虫類のような独特な質感を持つのも特徴で、一度実物を見るとその魅力に取りつかれること間違いなしです。

成長パターンとしては、アロカシアらしく地下茎を持ち、最初は葉の形が少し丸い形ですが、成長すると葉の裂け目がより深くなり、成熟した葉は大きく広がるためかなり存在感が増します。


学名の由来

Alocasia tandurusa」という学名は、インドネシア語で「鹿の角」を意味する「Tanduk Rusa」に由来しているようで葉の形状が鹿の角に似ていることから、この名が付けられました。

最近はその姿が魅力的なことから園芸店やホームセンターでも販売されることが多くなってきてますので、ぜひ見かけたときは購入してみてください。

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